桜楓堂のはじまり

ー 桜楓堂は、2013年5月から札幌市北区篠路の住宅街で始まったパン屋です。 ー

栃木県から移住してきたばかりの私達夫婦。

不安もありましたが新しい土地への期待のほうが大きく、

「家族みんなで楽しもう!」という思いで始めてみました。ー

一般住宅の道路に面した4.5畳の部屋の窓から販売。

窓先に1坪程度の小さな小屋を建て、「屋台」のような感じで始まります。

屋台のようなお店(小屋?)でしたが、ご近所地域の皆様をはじめ、北海道に渡ってから知り合った方々、

離れても地元栃木県でこれまで支えてくれたすべての皆様のご協力・ご理解をいただき、感謝の中何とかスタート。

移住したばかり、そして乳幼児二人がいることも考えると「貯金はなるべく使わないようにしようね」と、当然なりますね。

当時は家庭用オーブンを3台とミキサー、DIYで作った調理台、小屋もホームセンターで買った木材で自分たちで作りました。

100円ショップも毎日通いました。(笑)

(家庭用オーブンって優秀で広さは家庭用だけどプロのパン屋のオーブンにまったく劣らないですよー^^)

節約しながらでも何とかできるもんですねー。

ー 最初の開店広告 ー

アナログですねー。

最初は「ミニ角食」の型で焼いた5種類のパンと「丸食パン」の6種類からスタートです。

◆ 桜楓堂のコンセプトは『出来る限り”地元の食材を使い”、”添加物等を使用せず”、”お客様と仲良く”、”楽しくがんばる!”』◆

ところでご存じの通りパンって焼くと膨らみます。オーブンの鉄板に意外と数置けないんです。

「家庭用オーブンではパン屋としては庫内が狭いね」

「じゃ、型に入れて焼いたら隣同士くっつかないんじゃない?」

・・・そんな夫婦の会話の中思い出しました。

パン職人としての修行先、栃木県宇都宮市の”panetteria vivo”

(パネッテリア ヴィヴォ)さんで人気No.1の「ミニ角食クリームパン」。

数々のメディアに取り上げられる今も大人気のパンです。

「そのクリームパンだったら隣同士くっつかないんじゃない?」

「!?」

という感じでミニ角食パンでのスタート!

(panetteria vivoオーナーにもご意見いただき大変お世話になりました。)

でも始まったはいいけど”お兄ちゃんの幼稚園”、”弟は「バブゥ」”、、、パン屋の朝は早い。

当初のコンセプト”楽しくがんばる!”はどこへ・・・。

手探りの中、とりあえず『桜楓堂』は半分”反射神経”で出航しました!